約 3,215,467 件
https://w.atwiki.jp/utauuuta/pages/3717.html
【登録タグ S 愛音アノン 曲 朱雀P】 作詞:朱雀P 作曲:朱雀P 編曲:朱雀P 唄:愛音アノン 曲紹介 久々の新作は人巣人Pへの引っ越し祝いプレゼント愛音アノンちゃんに夏らしく歌ってもらいました 歌詞 Sunshine!Sunshineboy! 夏の太陽みらいに輝き続けて いつも Sunshine!Sunshineboy! 両手広げて私を抱きしめて ジリジリ焼かれた 砂浜に足跡残して 駆け出す貴方は はしゃいでる子供だね バカヤロー!ってまた 叫んでるドラマじゃあるまいし 青春ごっこも良いけれど こっち来て 今は2人で居たい いつも側に居て欲しいだけよ そうよ Sunshine!Sunshineboy! 夏の太陽みらいに輝き続けて いつも Sunshine!Sunshineboy! 両手広げて私を抱きしめて 空を見上げたら あの雲が美味しそうだねと 両手を伸ばす君 食べない当然よ 伸ばした両手で 私をギュッと抱きしめて 「いただきます」って 遠慮なく召し上がれ ずっと2人で居たい いつも側に居て欲しいだけよ そうよ Sunshine!Sunshineboy! 夏の日差しを浴びた二人は輝いて いつも Sunshine!Sunshineboy! 白いドレスで私を包んで そうよ Sunshine!Sunshineboy! 夏の太陽みらいに輝き続けて いつも Sunshine!Sunshineboy! 両手広げて私を抱きしめて Sunshine!Sunshineboy! Sunshine!Sunshineboy! Sunshine!Sunshineboy! Sunshine!Sunshineboy! コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/god14/pages/1123.html
発言者 邪宗門の信者 第五天の治世下において、邪教徒が淤能碁呂島に書き残していた黄昏の女神とその宇宙に対する感想。 その「つまらない宇宙」を塗り替えるべく、彼らは新しい神を祀り上げたのだが、その結果どうなったかは言うまでもないだろう。 実際、第五天は神座の歴史の中では人の自由意志を尊重していた天であり、理も人の来世の幸せを願うという穏便な天であった。 その結果、このような感想を抱くに至った彼らと彼らが生み出した極大の邪神に討滅されてしまったのだから皮肉というしかないだろう。 これを目にした坂上覇吐は激怒し、このような文を記した者達を抱きしめる価値などない塵屑と批難した上で、黄昏の女神に対しても女神さんよ、あんた甘すぎんだよと、自分達のような者を生み出してしまったその優しさに対し苦言を述べている。 なお、正確には波旬の覇道の理を受けた者たちの発言であるため、これが我だ。波旬に特殊な能力など必要ないと同様に、実質には波旬の意思である。 嫌な言い方をすりゃあどんな悪党でもその所業を応援している形がある。その中でも最悪が…… -- 名無しさん (2017-02-19 20 47 05) ニコニコでdiesが配信されたら、最終回のモノローグでこれ書き込む奴が絶対いると思う -- 名無しさん (2017-02-19 20 58 46) 甘粕「では面白い宇宙を与えよう」 -- 名無しさん (2017-02-19 21 52 15) 現世利益はないからそういうの求めてる連中には理解できん断りだろうなぁとは思う -- 名無しさん (2017-02-19 22 00 27) 退屈だから刺激をくれという意味であって、こいつら別に不幸だから幸をくれという意味での現世利益を求めているわけではないと思うけどな。 -- 名無しさん (2017-02-19 22 33 28) 前世の経験からの個人の成長と文明の発展が早いというだけで十分破格なんだが、当たり前に与えられるものに感謝なんぞしないだろう。結局、どんな恩恵を与えたとこで文句が出るのがオチ。 -- 名無しさん (2017-02-19 22 57 07) やっぱ悲想天は最高だなって -- 名無しさん (2017-02-20 05 56 16) そりゃこんな屑がいたら大尉みたいな性悪説主張したくなるわ -- 名無しさん (2017-02-20 07 46 40) これ(黄昏)をつまらぬと言うのなら、それはそやつ(邪宗門)がつまらんのだ -- 名無しさん (2017-02-20 08 03 51) まぁ天照も現世不干渉ですけどね -- 名無しさん (2017-02-20 08 38 13) あんた甘すぎんだよ、で覇吐が更に好きになった -- 名無しさん (2017-02-20 09 24 12) 当代、我々を包む水銀と言う名の、なんとウザい宇宙なことか -- 名無しさん (2017-02-23 12 13 20) \(∴)/当代、いま俺一人だけにしている天狗道という名の、なんとも素晴らしい宇宙である -- 名無しさん (2017-02-23 13 06 19) 当代、いま我々を包んでいる堕天という名の、なんとも愚昧な宇宙である -- 名無しさん (2017-02-23 15 44 06) 当代、いま俺の剣を肛門の花で包んでいる衆道至高天という名の、なんともトンチキな宇宙である -- 名無しさん (2017-02-23 20 31 08) ↑直接的とは下品な!菊といいなさい。そもそも肛門の花では意味不明になるだろう -- 名無しさん (2017-02-25 01 47 33) ↑なんか笑った -- 名無しさん (2017-02-25 09 39 53) 当代、いま我々を戦わせている修羅道という名の、なんとも博愛的な宇宙である -- 名無しさん (2017-02-25 21 00 13) 職場が政治が社会がとかならまだしも「この宇宙のルールが俺たちに対して不快で不利益だから変えた方がいい」なんて主張だと完全に電波集団だよな(裏付けはあるんだけど) -- 名無しさん (2017-03-03 10 04 44) とはいえ当代の観測者が神な弾圧されてたらしいからな -- 名無しさん (2017-12-02 18 45 01) 当代、今我々にもたらされている極楽浄土という名の、なんとも厳しすぎる宇宙である(切実) -- 名無しさん (2017-12-02 18 56 20) ↑弱気になったのでマイナス10点 -- 名無しさん (2017-12-02 19 00 49) まあ迫害されてたら、それを許す神を呪いたくもなるか? 第二、第三天も世界の在り方を許容できなかったから神になったわけだし -- 名無しさん (2017-12-02 19 59 45) ↑3ヴァルゼライド閣下なら出来たぞ? −114514点 -- 名無しさん (2017-12-02 20 37 37) 永劫回帰の方が個人的にはいいな。黄昏をつまらないとは思わないけどね。 -- 名無しさん (2017-12-02 20 54 33) ↑人生を永遠に神の掌で転がされ続けるのも割とキツイ。自覚が無ければ気にならないのかもしれんが、知った上でその世界を生きたいとは思わんかな -- 名無しさん (2017-12-02 23 25 22) ↑2 毎回毎回ブサイクなって毎回毎回勘違いして毎回毎回こっぴどくフラれたいのかとんだ変態だな! -- 名無しさん (2017-12-02 23 37 52) 一番平和そうなのは第三天かなぁ、唯一内的な理由で交代しなかったし -- 名無しさん (2017-12-03 01 55 57) ニート「"黄昏の宇宙はなんともつまらない"というコメントがあったようだが、ならば自分の手で彼女以上の宇宙を造ってみるがいい。私はそう云いたいのだがね。」 -- 名無しさん (2017-12-03 09 54 40) 女神を黄昏呼びとか水銀の風上にも置けんな -- 名無しさん (2017-12-03 22 42 05) ↑2水銀「うぃいいいいいいいいいいい↑っす!どうも、カールで~す!」 -- 名無しさん (2017-12-03 23 39 07) ↑某大物YouTuberやめろwマリィの治世ならシャムさんも輪廻転生で成長して綺麗なシャムになるのか… -- 名無しさん (2018-07-05 15 29 24) 未だにこれが波旬の意志っていうのが納得いかないんだよな…あいつなら抱きしめる宇宙なんてつまらんを通りこしてブチ殺したい気分だろ -- 名無しさん (2018-07-05 21 09 14) 黒円卓オフ会で誰も来なかった水銀games -- 名無しさん (2018-07-05 21 11 48) オフ会に誰も来なくても水銀だしな…で納得できるのがひどい -- 名無しさん (2018-07-05 21 54 46) えー今回のオフ会は残念ながら、こういう悲しい結果で終わりですね。() -- 名無しさん (2018-07-06 00 00 53) ↑ミス 水銀「えー今回のループは残念ながら、こういう悲しい結果(相打ち)で終わりですね」(回帰) -- 名無しさん (2018-07-06 00 03 32) ↑×5 波旬自身は無に近い存在だし邪宗門の連中の語彙と感覚を使っての表現なんだろうと解釈してる -- 名無しさん (2018-07-06 00 27 55) ↑3イオンモールで一人皆を待つ水銀を想像したらシュール過ぎるw -- 名無しさん (2018-07-06 01 14 43) イ オ ン モ ー ル 諏 訪 原 -- 名無しさん (2018-07-06 01 20 41) 今見ると色々見方も変わってくるセリフ、良し悪しは別にして彼らも色々考えてたんだなぁと -- 名無しさん (2018-11-10 02 17 34) 要約すると輪廻転生を「根本的には何も解決しない無難な先延ばし」と断じてたってことかな -- 名無しさん (2019-10-14 01 52 27) 少しづつ成長するということは今は少ししか成長しなくてもいいということ。優しさが甘やかしにすり替わってしまったら怠け者が増えるわな。それでつまらないと断じたのか -- 名無しさん (2019-10-14 12 50 32) 教団とは反対に来世があるから今世を諦めてもいい、どうせ生まれ変わるから命を奪っても問題ないみたいな思想の個人や集団がいたりしたのかな -- 名無しさん (2019-10-14 20 20 54) 当時は自分の自分で責任持てって思った。今は少し印象変わってるけど -- 名無しさん (2020-05-21 17 03 56) 自分の人生 -- 名無しさん (2020-05-21 17 04 13) 自由型は住民に過干渉しないから基本ボロクソに言われる… -- 名無しさん (2020-05-21 17 31 12) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hyakukami/pages/509.html
依頼主 ナビィ 出現条件 1/24からの超魔神討伐イベント開催開始 クリア条件 1/30 23 00までに以下の神様を解放するアルテミス(第二進化) 成功報酬 銀月の盾アルテミスの盾。不思議と壊れず、夜空の月と同じ穏やかな光で守ってくれる。 依頼時 超魔神から進化石を手に入れて、アルテミス様を2回進化させてあげてみてください!解放時よりず~っとお強くなってくれるようですよ♪ クリア時 アルテミス様の力を解放してくださってありがとうございます!これは私とアルテミス様からのお礼です♪
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/7791.html
771 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/17(土) 20 32 24.54 ID SKZynkpd0 自分の困体験を1つ。 普段から親しくてお互い出入りのあるサークルがコンベンションを開催した。 自分は呼ばれてマスターで参加した。 ただそこまでプレイヤーが集まらず、自分がその卓にはいると 6人プレイヤーになるが、自分の卓を立てるためにプレイヤー貰うには厳しい人数だった。 プレイヤーではいるのはマスター負担が増えるので無し。 卓割れしたから帰るのも、なんか印象悪そう。 というわけで会場の隅っこで漫画読んで時間潰していた。 後日自分のサークルの大幹部様から呼び出し食らって怒られたよ。 「ゲームしない人間が会場居ても邪魔だから、適当な理由つけて 穏やかに帰れボケ」と。 そのとおりだった。すまんかった。 772 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/17(土) 20 53 38.94 ID y4SGpt1B0 コンべ行ったことないから解らんけど、 遅刻組が集まって急きょ卓立てたい状況ってのは全くないものなの? シナリオ用意してあるマスターが待機してるのは悪い事じゃないと思うんだけど まぁ、大幹部様としてはうちの看板背負って他人様のサークルに行くんだから おかしなことして恥をかくくらいなら、向こうの落ち度って事にして貸し作って帰ってこいや と思うのも解らんでもない。 774 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/17(土) 21 05 31.04 ID tg48ZwJO0 お手伝いにいったわけだし先方のスタッフとどうするか相談するべきだったかもね。 ホウ・レン・ソウはやはり大事だ。 775 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/17(土) 21 30 47.84 ID uOyUgrMA0 772 コンベは始まりから卓分け終わるまでに随分時間がある 其処から更に遅れてくるような奴は、そもそも来る気がない 万が一電車が事故ったとかの場合は空いてる卓に普通は入れてくれる だってそんな奴沢山居ないから一人ぐらいだもの 777 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/17(土) 21 34 11.95 ID uOyUgrMA0 いや、せっかく時間掛けて来たんだからなんかしたいんだろw それで困ったちゃんになったら目も当てられんが 781 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/17(土) 22 14 55.55 ID airhRetk0 [6/6] ゲストで来て貰ったのに放置したりそのまま帰すってのも個人的には理解の外だな 折角足運んで貰って卓不成立になっちゃったんだから、何かしら楽しんで貰えるよう配慮するのも運営の仕事なんじゃないかねぇ…… 799 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 12 35 23.60 ID QW/aS/yQ0 [1/5] 741 やりたいゲームが残らなかったら素直に帰ったほうがいいよ。 「今日は運がなかったみたいなので、また来ますね」 とでも言っておけば、さほど角も立つまい。 771 遅刻者や不慮の事態のために予備のマスターを用意しておくという発想は悪くないが、 予備のマスターは普通運営側が身内から出すものだと思うなぁ。 わざわざ頼んだゲストGMの卓は成立させるようにするものだと思うがな。 787 単にPL側(あえて言えば報告者)の認識が甘いだけという可能性も多分にあるから それだけの情報では何とも言えないと思うな。 805 名前:771[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 15 31 04.88 ID Mao0bfIb0 772 遅刻組がもし来たら、もちろんプレイヤーを貰って 自分の卓立てるつもりだったよ。 781 大幹部様が怒ったのは、 「ゲストといえども運営側だろ。 一般参加のお客様に配慮しろ 呼んだ運営より、お客様に配慮しろ」 だった。 774 相談はしたので運営側スタッフとは了承済。 799 システムはその卓も自分も同じ。 自分はその卓のシナリオは以前したことがあった。 800 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 13 02 18.44 ID 47RP52yg0 771 呼んだ奴ほったらかしにしてるサークルの方がひどくね? 呼ばれてきたなら先方が何とか調整すべきだと思うんだが。 806 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 15 58 03.04 ID YFeWWUee0 805 どっちかっつーと大幹部様が香ばしいな。 809 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 17 27 29.39 ID ILEp/lpa0 人を呼んでおいて、実際あまり人が集まらなかった (ちょっと気まずい) 誠実な人間なら、 サブマスとして敵NPCのダイス振りとかやってもらえんかな?と空気読みつつ誘うとか それ断って漫画読んでたとしても、呼んだのに気を遣わせて悪かったなーとお茶おごるくらいはするよな (そんな手間はかけたくないつーか自分の地位が低いみたいでムカつく) (セッション中ヒマそうに漫画を読んでいるのが、運営へのあてつけのように感じられる) … 中略 … (セッション中、自責の念が渦巻く) … 中略 … (相手が悪いということにしよう☆) という幹部の辛い過去からの、 「ゲームしない人間が会場居ても邪魔だから、適当な理由つけて穏やかに帰れボケ」発言。 まで妄想した でも実際は、お互い気を遣う不幸な事故だったねというお話だと思う 親しいサークルなんだったら、あぶれたヤツ自ら「寂しいんで何か手伝うことありませんかw」 と聞いてみて、ないねーと言われたら帰ってくればよくね 810 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 17 40 27.83 ID 0dJ4cO9U0 806 力関係は分からんけど、運営側から呼ばれて参加したゲストに対して 卓が成立させられないっていう時点で問題ありだけど その後の対応で会場隅で漫画を読ませているってのはダメでしょ。 帰らせるのがバツが悪いって言うなら、大抵は携帯で連絡はすぐにつくのだから 近く場の時間を潰せる場所で待機して貰うようにする程度の対応は出来たはずでしょ。 大幹部様の指導は相手にその手の気遣いが出来ないと判断したら 自分で会場のお客様に対しての配慮を考えているなら他のスタッフの手伝いをしろ 手伝いすることが無いなら相手を責めないようにやんわりと話をまとめて撤収してこい っていうことなら妥当な対応の仕方を言っているだけでしょ。 813 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 19 23 12.65 ID +OBpnUfo0 [1/5] なぜかいつの間にか大幹部が呼んだ、運営に参加してたみたいに言われてるがそうじゃないよな? 後日話を聞いた幹部が、そういう時はこうするもんだと、一般的な対応を言ってるだけだよな 815 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 22 02 46.68 ID RYRolCw10 大きくて人数に余裕があると、あえてゲームに参加せずに入口で「なにかあった時のための予備人員」を 入口とか隅っこの運営席に用意するのが普通だけどね。 876 名前:771[sage] 投稿日:2012/11/19(月) 03 11 29.80 ID 41rb4VCj0 809 自分と大幹部様のサークルでは 「ゲームしない人間の存在」は一切認めてないのも理由。 マスターでもプレイヤーでも無い人間は、 プレイ開始からプレイ終了までは会場内に居ないので。 (見学とか途中から来てゲームせずにだらだらいるとか厳禁) 両方のサークルとも、ゲームプレイしない専任スタッフは置いてない。 小規模なので。 810 同じ意見と思う。 今思えば閉会式まで別の場所に居て、 打ち上げに合流がベストだったと思うよ。 813 そのとおり後日談で。 大幹部様はセッションに参加すること自体少ない。 スレ341
https://w.atwiki.jp/midkiseki/pages/1034.html
▼タグ一覧 ミラクルピースト 木属性 木綿の花言葉=私を包んで 朱雀組 角 金髪 馭者座 高校生編における上海アリス幻樂高校1年朱雀組の生徒。15歳(中学生編換算で13歳)。 羊のような角を模した特徴的な金髪が目立つ。好物は血液料理とトマトジュース。 自然があふれる角迅町夢違区の夢違高原にある大きな宮殿に居候中のモンゴルから来た留学生。 とてもうっかり屋さんで戦争モノの作品が好き。同級生の蔵星朱美とは軍事マニア同士で気が合う模様。 ジャムバロメリットン(モチーフ:バロメッツ+プレーリー(草原)+メリーさんの羊+コットン) 「馭者座の欠片が結ぶ草原!バロメリットン!」 アルタン・バロメッツがミラクルピーストに変身した姿。『馭者座』の星の欠片を宿したミラクルピースト。 外見は萌葱色のデール(モンゴルの伝統衣装)に、羊の角と山羊の角を足して2で割ったような2本の角が特徴。 またデールにはコットンのような厚い毛が生えており、防御力もかなりのもの。 手で触れた所に草原の草を展開する力を持つ。その為陸上で戦う対象の動きを鈍らせるのが得意。 実は夢の世界にも干渉可能。これを利用する事で夢から覚めるのを遅らせる事が出来る。 また頭の角は自在に伸ばすことができる。その為角を使った物理攻撃も一応出来る。
https://w.atwiki.jp/lls_ss/pages/241.html
元スレURL 曜「穏やかな午後を部室で過ごすのは中々良いものだね」 概要 穏やかな午後の部室に飛び込んできた千歌ちゃんの口から大胆な告白が タグ ^高海千歌 ^桜内梨子 ^渡辺曜 ^短編 ^コメディ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kskani/pages/442.html
笑って、笑って、君の笑顔が――― ◆h6KpN01cDg 夢は叶います。 私はほんの小さなころ、お父さんとお母さんにそう教わりました。 私がいい子でいて頑張りさえすれば、私の願いはなんだって叶えられるんだって。 でも、今の私はちゃんと知ってます。 本当は、叶わないこともあるんだってことくらい。 もう、それも分からないほど、子供じゃあないんです。 だって。 人の夢って書いて、儚いって読むのですから。 お兄ちゃんに教わりました。 それでも。 私の夢なんて、儚いものだったとしても。 それでも信じたい。 信じてみたい。 夢は叶うって。 奇跡は、きっと起こるって――― 私が信じなくて、誰が私のことを信じるの? 信じていいかな? 本当に―――そうかな。 うん、そうだね、『 』 私、信じるよ。 まだ―――私は『しあわせ』になれるんだって。 『……くそっ』 『ま、まずいでありますよ、もっとスピードは出ないでありますか!?』 B-6地区。 かつては住宅地が広がっていたそこは今―――赤に包まれている。 赤色の正体は、炎。 膨大な量の炎が―――街を呑みこんでいた。 住宅地は炎により火柱を上げて燃え上がり、緑はところどころしか残されていない。 この中で気絶している人間がいたならば―――間違いなく命は助からないだろう。 しかし、『彼女』はまだ生きていた。 自らの武器であるナビ達の力によって。 『……これが限界だ!我慢しろ!……くそ、まずいな……』 思った以上に、事態は悪化していた。 炎は市街地全域を覆い尽くし、炎を縫って進むだけでも時間がかかる。 更に言うならば―――このシールド機能は、あと数十分しか持たないのである。 殺し合い下の制限で使用時間を6時間にまで抑えられた防衛型強化服は、じきに限界が来てしまうのだ。 それまでにここを抜け出せるか―――可能性は、五分五分―――いや、それ以下だろう。 地図上の一ブロックは縦横約1キロメートル。この移動方法で、この速度で、いったいその距離を進むのにどのくらいかかるというのか。 何せ、移動速度があまりにも遅い。 土をざりざりとこすりながら、少しずつ妹の体を動かすことしかできないのだから。 妹が意識さえ取り戻せば助かる確率は段違いに上がるのだが―――そんなことに期待はできない。 彼女が精神的に落ち、そして不安定だというのは彼らが一番良く知っていた。 『……伍長、あっちも通れないですぅ!』 タママの人格を持ったナビが声を上げたその先には、ごうごうと燃え上がる大木。 炎が高く宙まで伸びており、そのまま進めば妹の体は炎に焼かれてしまうことは明白だった。 『……くそ、避けるぞ!北に舵を取れ!』 『くーくっくく、しかし、北は行き止まりだぜ?どうするんだ?』 『北に向かえば海があるはずだ!さすがに海までくれば炎は途絶えているはず。……やるぞ!』 『イエッサー!』 妹の体は、ところどころ火傷を負っている。 シールドは確かに存在している。しかし、制限故か、それとも所有者である妹の意識がないからか、防御が完璧ではないのだ。 体に傷を負っても尚、妹は目を覚ますことはない―――このまま死んでしまってもおかしくない状態だといえた。 それでも、まだあきらめない。 少しずつでも進み続けること、それがナビ達にできる唯一のことだった。 『妹殿……負けてはいかんでありますよ……どうか……』 そして、その願いは通じたのだろうか。 一時間ほど経った頃。 まだ制限時間こそ来ていないものの、妹の体力は限界に近く、このままでは火傷以前に脱水症状で死んでしまうのではないか、と思えた、その瀬戸際。 『……!海、海が見えたでありますよ!』 緑のナビが、喜びの声を上げた。 彼に体があればその先の景色を指差し、飛び跳ねていただろうが、ナビの姿ではそれもかなわない。 悔やんでもどうにかなることではないのだが。 『よし、ここまで来たぞ、あと少しだ!』 これで、妹は助かるはずだ。 惣希望を持ち、進む。 そして、森を抜け、視界が開けたその先に待っていたのは――― 『……なっ!?』 『炎が……!?』 ………………赤い、世界だった。 海が見えたことに気を取られた故の失態。 あと、もう少しだというのに。 数十メートル先には、砂浜が広がっているのが確認できるのに。 目の前に広がるのは、燃え盛る炎。 ―――行き場がない。 緑が次々と枯れ、燃え尽きていく。 四方八方を囲まれてしまっていたのだ。 そして、それは次第に―――無抵抗な少女とナビへと触手を伸ばす。 逃げるためには、炎の中を正面突破する必要がある。 しかし、そんなことができるだろうか? この妹の体調では―――先に喉がやられてしまう。 『そ、そんな、そんなことってないですう……』 それは、絶望を告げる合図だった。 背後に襲いかかる、炎。 その速度は、もはやカウントするまでもなく明らかだ。 ……じきに、ここは炎に呑まれてしまう。 右も左も、赤一色。 妹の口から洩れるのは、弱弱しく乾いた息遣いのみ。 逃げ場は、もはやなかった。 せっかく、助かったと思ったのに。 もう少し、あと少しで水辺までたどり着くというのに――― ナビの人格たちは、終わりを悟った。 『……そ、そんな……吾輩達は……もう終わりでありますか……?』 『せ、せっかくこの子を助けたのにあんまりですぅ!』 ここであきらめたくはないのに、浮かぶ選択肢にはろくなものがありはしない。 このまま、ここで終わるなんて――― 『……信じろ』 しかし、赤のナビだけは―――違っていた。 『な、何を信じろと言うのでありますか!だってこんな―――』 『このままじゃ、ただボクたちごと焼け死ぬだけですぅ!』 『まだ助かる方法はある!妹が意識を取り戻しさえすればここから脱出できる!だからまだあきらめるな!』 『そ、そんな……そんなに上手くいくはず……』 『ああそうだ、そう上手くことが運ぶはずはない……しかし、そんなことを言うなら彼女が今まで生きていたことが奇跡なんだ。……もう一度くらい奇跡が起きることを祈って何の問題がある?』 『くーっくっくっく、まあ、賭けてみてもいいかもしれないなあ』 赤が、そう叫ぶ。 黄色が、笑う。 そして、残された二人は。 しばしの沈黙ののち―――ゆっくりと。 『……そう、であります。……こんなところで……こんなところで妹殿を失う訳にはいかないでありますよ!』 『で、でも……仮に意識を取り戻したとして……この子は生きたいと思うかどうかわからないですぅ……あの状態じゃ、もしかしたら自殺したいって思うかも……』 『何を弱気なことを言っているでありますか二等兵!お前らしくもないでありますよ!』 緑のナビが、叱責する。 『で、でも―――ぐ、軍曹さあん……』 『ああそうだ、そう思うかもしれない。だがそれがどうした! 俺達は何のための人格だ!……あいつを説得することくらいはできるだろう!』 『……う、うう……』 この場にいる全ての人間は―――否、ナビは思っていた。 妹を救いたい、と。 自分たちは支給品であり、例え焼け焦げようとも本体が死ぬことはない。 しかし、妹は生身の人間―――防衛服の制限を迎えた時点で、おそらく命はないだろう。それ以前に、水分が枯渇して死ぬ方が先かもしれない。 救われる方法などほとんどない。それでも。 『……やるでありますよ。全員に告ぐ!妹殿の無事を祈り少しでも前へ進むであります!』 そんなことをしても、妹に届かないかもしれない。 そもそも彼らは、ただのナビにすぎない。 それでも。 無意味だとしても。 ほんのわずか、妹の体を動かす。 少しでも、炎から逃れようと―――抵抗し続ける。 それでも―――救いたかった。 この、あまりにも悲しい少女のことを。 彼らは知っていた。 壊れてしまう前の妹の様子を。 笑ってほしい。 ゲンキと一緒にいた頃のように、和やかに、穏やかに、華やかに、無邪気に、ただ。 赤が、迫る。 それでも尚―――彼らはシールドを展開し、まっすぐに進み続ける。 民家さえも薙ぎ倒す灼熱が彼らのところにたどりつくまで、あと――― ※ 気持ち悪い。 気持ち悪い。 気持ち、悪いよ。ゲンキ君。 私―――何でこんなところにいるんだろう。 何で、こんなふわふわしたところにいるんだろう。 もしかして、死んじゃったのかな? あはは―――別に、いっか。 それでもいいよ。 だって、ゲンキ君のところに行けるなら。 それだけで、嬉しいよ。 アスカだって殺したんだ。もう死のう。 死んでも、いいよね。 もう、いいよ。 もう、――-疲れたよ。 だからもう、ゴールして……いいよね。 『だめよ!』 ……あれ、誰? どこかで、聞いたことがある声だ。 ゲンキ君?……ううん、違う、女の人だ。 これは…… 『だめよ妹ちゃん……こんなところで、そんな悲しそうな顔で死ぬなんて、私は認めないわ!』 ハル……にゃん? 私の目の前にいたのは―――ハルにゃんだった。 あれ、おかしいな。ハルにゃんは死んだはずなのに。 あ、そっか。そうだよね。私も死んだんだった。だから関係ないんだよね。あはは。 『……』 ハルにゃんの顔は、哀しそうだった。 私のことを、じっと見つめている。 何で?何でそんな顔するの? 私、ハルにゃんがそんな顔してると悲しいよ。 もう、いいの。 もういいんだよ、ハルにゃん。 私、頑張ったよね? アスカを殺したんだ。これで幸せなんだ。 ゲンキ君の仇をとったんだから、それでいいはずなんだよ。 『……妹ちゃん、一つ聞いてもいい?』 ハルにゃんが、私にそう言ってきた。 私はただ、何も考えずに頷く。 何を聞かれてもどうでもよかった。 だって、私はもう死んでるんだもん。 『……ゲンキ君に……会いたい?』 何で? 何で、そんなこと言うんだろう。 すぐにでも、会えるよ? だって、私もすぐに死ぬもん。 その時に話すから。 だから、ハルにゃんはそんなこと考えなくていいんだ。 もう―――いいんだよ。 私は言った。 もういいよ、って。 どうせもう私も死ぬんだから、すぐに会えるんだよ、って。 でも言ってたから気づいた。 あ、そっか。 もしかしたら私―――死んでもゲンキ君に会えないかも。 あ、そうだ、きっと会えないや。 悲しいなあ。 だって私は、人殺しだもん。地獄に落ちるに決まってる。 アスカみたいな最低な奴さえ助けたゲンキ君なら、絶対に天国へ行くよね。 ……あ、そうか……会えないんだ。 仕方ないのかな。 だって、私はいけない子だもん。 ゲンキ君の復讐のために人を殺したんだから――― このまま、ゲンキ君に会えずに一人で死んでいくんだ。 『そういうことじゃなくて……』 なのに。 ハルにゃんは、まだ私の目の前にいて。 ……なんで? なんで、そんなこと言うの?ハルにゃん。 ……ううん、理由は分かってる。 私が悪い子だからだよね。 やっぱり、私が地獄に落ちちゃうから。 ハルにゃんは、私がアスカを殺したこと、知ってるんだね。 そうだよ、ちゃんと分かってる。 もう、私は―――ゲンキ君に会うことなんてできないんだ。 『違うわ。妹ちゃんは悪い子なんかじゃない。だからアスカのことは気にしなくていいのよ。私が聞きたいのは、』 ありがとう。 私をかばってくれるんだね。 でももういいんだ。 すごく、哀しいけど。 本当はすごく、すごく会いたいけど。 でも、しかたないよね。 だって私は、犯罪者なんだもん。 だから――― 『………………あああああああもう!妹ちゃんも人の話を聞きなさいっ!どうしてあんたたち兄妹は二人とも人の話を聞かないのよ!』 突然、ハルにゃんは大きな声を上げて髪を掻き毟った。 兄弟って……キョン君のことかな? ハルにゃんは、キョン君ともここでお話したのかな。 『いい、妹ちゃん、よおく聞くのよ。いいわね?』 なんだかハルにゃんはちょっと怖い顔だった。 ごめんなさい、私が悪いんだよね。 でも、ゲンキ君の仇を討つためには仕方なく――― 『私は、聞いたのよ。……ゲンキ君に会いたい?って』 ゲンキ、君に。 今度は、ハルにゃんの質問をちゃんと聞いていた。 ゲンキ君に、会いたいか? そんなの、当たり前だ。 ―――会いたい。 ―――会いたいよ。 でも、そんなの―――無理だよ。 私は人を殺しちゃった。 アスカを殺したら幸せになれると思ったのに―――私は今、全然幸せじゃない。 ただの、人殺しだよ。 そんな私が、ゲンキ君に会う資格なんて――― 『資格?そんなものいるわけないじゃない!だって、妹ちゃんは何も―――何も間違ってないわ』 ハルにゃん、そんなこと言ってくれなくてもいいよ。 だって、私は人殺しなんだ。 分かってる。 どうにも、ならないよ――― 私はこのまま、ただ死んじゃうだけなんだよ――― 『……そう、確かにアスカを殺したかもしれないわ。それは、いけないことよ。でも、それでも、誰も妹ちゃんを責めたり、しないから。だからどうでもいいなんて言わないで』 どうして。 どうして、ハルにゃんにそんなことが分かるの? ハルにゃんは、私じゃないのに。 ただの―――キョン君の『お友達』……じゃない。 『……分かるのよ、私は』 なんで、どうして? そんなの変だよ。 ……それに、そうだ。さっきから、どうしてハルにゃんは私の気持ちを勝手に読み取ってるの? 私、何も口にしてなんかいない! ハルにゃんは私じゃないんだから、勝手に人の心を覗かないでよ。 もう、私はどうでもいいんだから――― もう私なんか、一人ぼっちで死んじゃったほうがいいんだ――― 『……いい加減にしなさい!』 ハルにゃんは―――今度こそ、大きな声で怒鳴った。 思わず、びくりとする。 『……どうでもいいなんて、言わないでって言ったでしょ!?……私が聞いてるのはただ一つよ、ゲンキ君に会いたいの?資格なんてどうでもいい!ただ、会いたいかどうか、それを聞いてるのよ』 ……そんな、めちゃくちゃだよ。 会いたいからって、そんな簡単に会えないよ。 私は、悪い子なんだから。 もう誰も、私を許してくれないよ。 『私がいいって言っているんだからいいのよ!他の人たちが何を言おうと、私は妹ちゃんの味方だからね!だから―――ちゃんと本当のこと言いなさい!貴方の口からね!』 むちゃくちゃだよ、ハルにゃん。 ハルにゃんが許してくれても、皆は許してくれないよ。 ハルにゃんが味方になってくれても、私はもう笑えないよ――― でも。 でも――― でも―――――― 会いたいよ。 本当は、会いたいよ。 会いたいよ――― 「……あい、たいよ……」 それだけは、本当だ。 ハルにゃんの質問に私は―――それだけ答えた。 今度は、言葉になった。 声が、震えた。 「……会いたい、会いたい、会いたい……会いたいよっ!」 止まらない。 どうでもよかったはずなのに。 もう―――会えないだろうなあって思っていたはずなのに。 もう、死んじゃうって思っていたのに。 それなのに―――一度言葉にすると、何でだろう、止まらないよ…… 「本当は!もっとお話したかった!もっと遊びたかった!こんな場所じゃないところで、ゲンキ君の仲間やハルにゃんたちと一緒に!楽しいことしたかったよ!!! 助けてくれてありがとう、ってまだ言い足りてないよ!私―――いつだってゲンキ君に助けられてばっかりだったのに、なのに、なのに―――何も、何もできなかったよお!」 本当は――― 本当は、分かってたんだ。 ゲンキ君が、私がアスカを殺すことなんて望んでいなかったことくらい。 だって、ゲンキ君はあのアスカを助けるような人なんだよ? 私が人殺しになるのを喜んだりするはずない。 だから―――私がアスカを殺しても、それはゲンキ君の仇を討ったことにはならないんだって。 アスカを殺して―――喜ぶのは私だけなんだ。 結局、私も全然嬉しくなかったんだけど。 だって――― 私は、今でもアスカのことを許せないけれど。 アスカなんて、死んじゃえって思っていたけど。 それでも。 殺したくは、なかったんだよ。 本当は―――アスカのことも殺したくなんかなかった! 当たり前だ。 だって、私は普通の女の子だったんだから。 人を殺したいだなんて思えるはずないよ。 それなのに、私は――― もう、取り返しのつかないことをしてしまったんだ――― ゲンキ君、私――― 悪い子だけど―――貴方に会いたいよ。 「……会いたい……会いたいよおおおおお!」 私―――どうして気付かなかったんだろう。 アスカを殺しても―――私も、ゲンキ君も、もちろんアスカも、誰も嬉しくないんだってことに。 ……あれ、何で私、泣いてるんだろう? 喉はからからなのに、目から水は出るんだね。 「……う、うあ……ああ……ああああああああああああああ!」 どうしてかな。 もう―――何も思いつきもしないのに。 ただ、ゲンキ君に会いたいってことだけは―――はっきり分かるんだ。 私、ね。 ちょっとだけ、キョン君の気持ちが分かった気がするんだ。 キョン君は、私を殺そうとしてきたよね? 私、それがすごく怖かったんだ。 普段は素直じゃないけど優しいキョン君が、私を殺そうとしてくるなんて、理解できなかった。 でも、ね。 今ならちょっとだけ、ううん―――すごく、よく分かる。 キョン君が、私を殺そうとした理由。 間違いない、って思えるよ。 キョン君はきっと―――ハルにゃんを救えなかったんだ。 私と、同じように。 何があったのかはよく分からないよ? キョン君の目の前で、ハルにゃんが誰かに殺されてしまったのかもしれない。 ハルにゃんがゲンキ君みたいに、誰かからキョン君をかばったのかもしれない。 それとももしかしたら、もしかすれば―――キョン君がハルにゃんを殺しちゃったのかもしれない。 どれが正しいかは、私には分からない。 それでも、きっとそれだけは間違ってないはずだ。 だって、私とキョン君は―――兄弟なんだもん。 それくらい、分かるよ。 もう、子供じゃないもん。 妹舐めたら―――おしおきなんだからね。 『……そう言うと、思ってたわ』 ハルにゃんは、今度は笑っていた。 私の大好きな、明るくて自信満々の笑顔だった。 『ごめんね、強く言っちゃって。でも、今の妹ちゃんが見てられなくってね』 そう言って、私の頭を撫でる。 少しだけ、気持ちが落ち着いた。 『……そうよね、ゲンキ君に会いたいわよね。……でも、まだ早いわ』 ハルにゃんは、私の顔を真剣に見つめた。 こんな顔のハルにゃんは―――初めて見た。 「……早い……?」 だって、私はもう少しで死んじゃうのに――― 『……ううん、まだ死なない。今なら、まだ間に合うから。……だから、お願い。生きるのよ。絶対に。何があっても―――貴方はまだ生きなきゃ』 でも、生きててもゲンキ君に会えないよ。 『だからそんなことないってば。全然大丈夫よ。第一、ゲンキ君はそんな簡単に人を嫌いになるような子?』 違う。そうなら、アスカを助けたりしないよ。 ゲンキ君は優しくて、強くて、かっこいい男の子だもん。 そう、分かってるよ。 分かってるからこそ、私みたいな悪い子とは――― 『会えるわよ。これから妹ちゃんが頑張れば―――いつか会えるわ。……だってゲンキ君は―――』 ハルにゃんは、すっと私の左胸を指差し――― 『妹ちゃんの心の中にずっといるじゃない』 あ―――- 何かが、すっと溶けた。 そっと、左胸に手を伸ばす。 友達に比べて全然発育はしていないけれど―――それでも、聞こえる。 とくん、とくんという、規則的な音が。 ああ、そうか。 ―――これが、ゲンキ君なんだね。 私の左胸にいる―――この音がゲンキ君の命の音なんだ。 『……そうよ、いつだってゲンキ君は、貴方の傍にいるの。だから、がんばって目を覚まして』 そうか。 そうなんだ。 ゲンキ君は―――私の中にいるんだ。 ゲンキ君は、私と一つになったんだ。 ゲンキ君は―――私なんだ。 そうなんだね? 私がここで死んだら―――ゲンキ君は、また死んじゃうんだ。 『……』 ハルにゃんは、また何か言っていた。 でも、その言葉は聞こえない。 何を言っているのかは気になったけど……でも、いいや。 私は、――-決めた。 私――― 私、生きたい。 そして、ゲンキ君を今度こそ守りたい。 悪いこと、しちゃった。 分かってる。分かってるよ。 それでも、私は――― 死にたくない。死にたくないんだ。 ゲンキ君を死なせないために。 ゲンキ君、ごめんね。 私、もうこんなことしない。 これからは、がんばって生きる。 ゲンキ君は許してくれないかもしれないけど――― それでも――― 今からでも、貴方を守りたい。 涙がこぼれた。 気づけば、私は泣いていた。 『ああ、そうだ、がんばるんだ、『 』』 ゲンキ君の声。 こんな状態じゃ、たぶん喋ることもできないと思うから、聞き間違いかもしれない。 もしかしたら、妄想かも。 それでも、いい。 だって、私は…… ―――あはは。 私ったら、そっか。 そうだったんだ。 今更、気付いちゃったのか。 遅いなあ。 もう少し、早くから気付けばよかったのに。 ―――ううん、それは違うかな。 気づいてたんだ。 気づいていたのに、気付いてなかったんだ。 だって、恥ずかしかったんだもん。 会って、ほんの少しの時間だったけど。 今なら、はっきりと言おう。 私は――― ―――私はゲンキ君が―――大好きだよ。 あ、……笑えた。 変だな、こんな場面なのに――― なんだか体が熱いのに――― 私今、――-笑えている。 本当にありがとう、ハルにゃん―――とっても、嬉しい。 ハルにゃんのおかげで、私、分かったよ。 私が―――今から何をするべきなのか。 こんなところで死んでる場合じゃないって。 私が今度は、ゲンキ君を『生きて』助ける番だって。 本当にありがとう、ハルにゃん。 まるで、神様みたいだね。 ううん、もしかしたらキョン君たちにとっては本当に女神様だったのかな? 神様なハルにゃん―――うん、なんだか、すごくしっくりくるや。 「ねえ―――」 ハルにゃんは、まだそこにいるかな。 問いかけてみると、返事が返ってきた。 さっきより、声が少し小さくなった気もするけど。 『何、妹ちゃん?』 「……お願いが、あるの」 私は、もう大丈夫だよ。 もう、笑えるから。 もう、ちゃんとまっすぐに歩けるよ。 何があっても、もう道を間違えたりしないから。 ゲンキ君のために―――進むから。 だから、お願い。 「……キョン君が―――キョン君が、もし、もしね、」 人を殺そうとしているのなら。 「……止めてあげてほしいんだ」 怒られちゃうかな。 キョン君はお前が心配することじゃない、って言うかもしれない。 でも。 でもね。 それでも―――私には今のキョン君の気持ちが分かる気がするから。 大切な人が死んだ後の、どうしようもない気持ちっていうのが。 『……』 ハルにゃんは、何も言わなくなった。 「……どうしたの?」 『……ま、……任せて』 あれ、なんかハルにゃんの様子が変だな。 もしかして、いけないこと頼んじゃった? 「……我儘かな」 『……そんなことないわ!分かった、私に任せて! キョンは―――貴方のお兄ちゃんは私が何とかするから!』 ありがとう。 ありがとうね、ハルにゃん。 これで―――私も起きられるね? 私、生きるよ。 生きなくちゃ。 ゲンキ君のために。 こんなところで、死ぬわけにはいかない。 ……喉が、熱いなあ。 体中がからからする。 このままじゃ、死んじゃう。 水か何かを呑まないと、まずいかも。 嫌、死にたくない。死んじゃダメだ。 生きたい。生きたい。生きたい。 ゲンキ君、私、 生きたいよ―――! ※ そして―――少女は、……『生きたいと願った』。 ※ 熱い。 熱い、熱い、熱い。 早く、何か、冷たいものが欲しい。 このままじゃ。 私は―――ゲンキ君を殺してしまう――― ※ 意識を取り戻した少女は、――-誰もが予想だにしたなかった行動に出た。 突然立ち上がり、――-真っ直ぐに費消したのだ。 向かう先は、…………ただ一直線。 否、その表現は少しばかり間違っていた。 彼女は、意識を取り戻してなどいない。 ただ、その生存本能が―――彼女の身体をひたすらに動かしていた。 全身を焼かれた体を癒す、水を。 ―――生きなきゃ。 ―――ゲンキ君のために生きなきゃ。 本能が告げる。 生きなければ、と。 瞳の裏の表情は、分からない。 しかし、その口元は―――笑っていた。 希望を見つけたことに対する喜びに。 そう―――彼女は、すでに壊れていたのかもしれない。 『佐倉ゲンキ』を失ったその瞬間から、彼女はすでに取り返しなどつかないところに来ていたのかもしれない。 そして、そのような状況下、夢で『生きる』ことを選択した彼女がとる行動は――― 『飛び込む』。 襲う、冷たさ。 爽やかな冷気が―――妹の肌を刺す。 もし、強化服が制限時間に達していたとしたら。 妹はそもそも泳ぐことすらかなわず、こんなことにはならなかったかもしれない。 もしかしたら、そのまま溺れ死んでいたかもしれない。 もし、彼女が夢を見なかったなら。 彼女は絶望のまま、炎に呑まれていたかもしれない。 そんなことは―――ただの『if』にしかすぎない。 ここで語られるのは、妹が不安定な中自ら『選び取った』、『幸せ』なのだから。 『妹殿……で……あ……』 『こ……禁……死……』 『こ……だ、……すぅ……』 がやがやとした音が、妹の耳に飛び込んできた。 普段なら、それがナビの言葉だと、彼女は判断できるだろう。 しかし、今の妹には、そんなことを考えられる余裕がない。 早く、早く、早く。 ゲンキ君を、守るんだ。 今度こそ、私が、何とかして、ゲンキ君を――― 泳ぐ。泳ぐ。泳ぐ。 水を浴びるために、それほど長い距離を往く必要などどこにもない。 それでも、妹は、ひたすらに進み続ける。 更にその妹を励ますように―――波は妹の体を沖へ沖へと押し流していく。 (ああ、ゲンキ君が、頑張ってって言っている) (ゲンキ君も、私に助けてほしいんだよね) それを妹は―――危険視するどころか、幸せそうにほほ笑み。 (分かった、ゲンキ君―――もっと頑張って前に行こうか) 更に、その泳ぎを加速させる。 ある程度のところまで来たときだっただろうか。 『警告、キョンの妹の指定範囲外地域への侵入を確認。一分以内に指定地域への退避が確認されない場合、規則違反の罰則が下る 』 何かが、聞こえる。 しかし届かない、聞こえない。 ナビはすでに―――言葉を発しはしない。 いや、何か言っているのかもしれないが、妹には聞こえない。 もはや彼女の頭にあるのは―――『ゲンキのために生きること』だけ。 ゲンキ君。 待ってて。 私―――生きて見せるよ。 今はまだ体が熱いけど―――もう少ししたらすっきりするから。 だから、ね。 ちょっと、待ってて。 もうちょっと、がんばるから。 ―――ああ、気持ちいいなあ。 すっごく気持ちいいよ、ゲンキ君。 ゲンキ君も気持ちいいかな? ……えへへ、なんだかこういうの、照れちゃうね。 私とゲンキ君は、今、一つなんだよね。 この『気持ちいい』って感覚も―――ゲンキ君と同じかな? こんな気持ち―――初めてだよ。 あのね。 朝倉さんとヴィヴィオちゃんの言いたかったこと―――よく分かったよ。 朝倉さんが、私を怒った理由も分かった。 朝倉さんは―――私に生きてほしかったんだね。 今からでもゲンキ君を守れ、って言いたかったんだね。 何で、気付かなかったんだろう。 でも、今は分かったよ。 ハルにゃんが教えてくれた。 もう、ハルヒの声は聞こえない。 実にすがすがしい気分だった。 『10、9、8、7……』 ああもう、五月蠅いなあ。 私が今から頑張ろうとしているのに、邪魔しないでよ。 ねえ、ゲンキ君。 私、がんばるから。 だから―――これからも一緒にいてね。 私、今度こそゲンキ君を守るから。 だから、一緒に『いこう』? 一緒に、生きようね。 『ああ、当たり前だろ』 そうだね。 ありがとう、ゲンキ君――― ―――絶対、だからね。約束♪ 『 』 『0』 海の一辺に、小さな水飛沫が上がった。 ※ A-6、そこに広がるのは紅い炎。 そこには、誰もいない。 だから、そこで何が起こったのか、誰にも分からない。 知っていた少女と動かない体に正義の意思を持ったヒーローは、既に文字通り海の藻屑、オレンジ色の液体と化してしまったから。 果たして、少女はこの殺し合いで何をなしたのか? 何を思い、何を考え、どのような苦しみを抱えていたのか。 どうして、火災がこれほどまでに市街地に広がったのか。 この状況だけを見たところで、一向に答えは出ない事ばかりだ。 しかし、それでも確かに一つ言えることは。 少女の命が消えるその瞬間―――幸せそうに笑っていたということだ。 憎しみに染まった笑顔でもなく。 不安を打ち消すための作り笑いでもなく。 心の底から『誰か』に向けた―――子供らしい純粋な笑顔を。 たとえ、それが心が壊れた後であったとしても。 彼女が死ぬその瞬間幸せだったということは―――誰にも否定できるものではないだろう。 そう、少女は、『幸せ』に、なったのだ。 自分の罪も、思いも全て乗り越えて―――誰よりも、幸福な存在に。 【キョンの妹@涼宮ハルヒの憂鬱 死亡】 【残り28人】 ※キョンの妹の支給品はA-6に放置されています。 焼けてしまったかどうかはわかりません。 時系列順で読む Back アサシンの終焉 Next 長門有希は草壁タツオを前に沈黙する 投下順で読む Back 魔族は嘘をつきません Next 長門有希は草壁タツオを前に沈黙する レフェリー不在のファイヤー・デスマッチ キョンの妹 GAME OVER
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/838.html
差し出されたクローバーを、私は―――受け入れられなかった。 散々、みんなの幸せを踏みにじってきたのだから。 例え生まれ変わったとしても、私はもう―――。 行く宛ても無く、ただただ、歩き続けた。 止まってしまえば楽になれる。けれど、それでは都合が良すぎる。 私の事など誰も許してはくれないのだから。 ―――あの子を除いては――― もう何時間経つのだろう。 私の目の前は暗闇その物だった。 どうしていいか、わからないのだから。 〝楽になりたい〟 一瞬、私はふいに足を止めてしまった。 「やっと止まってくれたね」 「…」 「座ろ?」 「…」 丘の上。 今思えば、何かに導かれていたような気がする。 私はまだ―――目を見る事は出来なかった。 「これはね、本当に幸せを願ってる人しか見付ける事が出来ないんだよ」 「―――無理。私は…受け取れない」 「頑固だね…せつな」 「もう―――終わりに…」 「イヤだ!絶対イヤだ!!!」 大粒の涙が零れていた。 どうして? どうしてそんなに私を――― 本当は―――望んでいた 例え、卑怯と言われようと 私は彼女を―――ラブを愛してしまったのだから 私の色に染めたかった 私だけの物にしたかった でも。 私は何かが足りなかった。 悪魔にはなりきれなかった。 ラブ…。 私も…人間なの。 「もうみんなの所へ帰って」 「やだ」 「お願い」 「そんな事…出来ない…」 彼女を見ていると、本当に居た堪れなくなった。 自分の過ちもそう。全てを後悔した。 もう一度やり直せるのなら。 私は全てを投げ打って、彼女と―――幸せになりたい 「ご両親が心配してるわ。だから、お願い」 「せつな…。約束して」 「えっ?」 「もうどこにも行かないって。あたしを悲しませないって」 「ラブ…」 「わかった」 精一杯の返事だった。正直、私は自信が無かったから。 例えこの先、もう二度と会えなくなっても。 この一瞬が私には、最高の幸せだったのだから。 ラブは偽りの無い瞳と言葉で―――私を包んでくれたのだから。 あなたの瞳が好き あなたの笑顔が好き あなたの声が好き あなたの姿は眩しすぎて あなたの事が本当に――― ラブ、ごめんなさい いつも正直になれなくて 本当に…ごめんなさい ~END~
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1376.html
「いや全く。作った私が言うのもあれにゃんだがね、エレナよ。なんでそー、戦場より縁側で猫と緑茶って風情にゃんだい?」 エレナと呼ばれたメードは作り主である猫柳茶子の言葉にも反応しようとしていなかった。 エレナは椅子にゆったりと腰かけて虚空を見つめている。それも部屋の隅だ。何が面白いのかは不明だ。 完全に動いていないわけでもないが、彼女は時折紅茶を口に運びつつ顔をしかめながら硬いスコーンをかじるといったことぐらいしか動きがない。 仮にもメードならもう少しそれらしい動きをしろ、と茶子は言いたかったのだろうがメードになる前から抜けている彼女にとってあまり意味のあることとは言えなかった。 完全に無視された茶子は機嫌を損ねたのか悪戯をしようとしたが簡単に振り払われたので珍しく諦める。 「あのねー。君に完全に動きがねーとさぁ、困んのよ。色々と」 その言葉にもエレナは無視を決め込む。折角のオフだから羽根を伸ばしたいのだろう。 しかし茶子は構わず続ける。彼女が僅かに浮かべた迷惑そうな表情を知っていてなおかつ、だ。 「どう困るって、あれだよ。高いところの物が取れない」 「……」 エレナは部屋の奥にある脚立を指差した。自分でとれ、ということだろう。 益々面白くない茶子はあの手この手でエレナを動かそうとするがとうとう彼女は動かずじまいだった。 「はぁ。わかったよ、あきらめりゃいーんだろ? あれだね、その動きのなさ。何か入っ――」 彼女は本を投げつけて茶子を追い出した。 静寂はようやく彼女の手に。エレナは小さく息を漏らして紅茶を口に運ぶ。 目線は本棚をいったりきたりしているが腕を伸ばして本をとることはない。 彼女自身何をしようか決めていないのだ。なんとなく続く脱力感からか何もする気がおきないらしい。 「ほ、本は投げるもんじゃないぜ……くぅ」 茶子の苦悶の声をエレナはさも当然のように無視した。 紅茶を飲み干した彼女はスコーンをそのままにもう一回本で茶子の後頭部を軽く叩き部屋から出る 向かう先はさりとて決まっていなかったがもう少し静かな場所か、もう少しいい場所に行こうと 蛍光灯の人工的な灯りを見つめながらエレナは考えた。はて、ここにそんな場所があったかなぁと 一巡をめぐらせていくと、程なくして答えが出る。無口仲間であるデウスの下へ行こうと思ったのだ。 デウスがエレナのことをどう思っているかは定かでないがエレナは嫌いではなかった。とはいえ 女の子にしては大きめといえるエレナがさらに大きいデウスに見下されるのに多少萎縮してしまう 節があったようだが最近では慣れたものであくまで自然に振舞っている。 さて、行き先が決まった彼女は善は急げといわんばかりにデウスの下へと歩く。 普段はとろくさい彼女だがこのときばかりは多少の早歩きで向かっていった。 部屋の前に立ち、一回大きく呼吸して身だしなみを整える。部屋からかすかに歌声が聞こえるのを 確認して彼女はドアを叩いた。声が止み、ドアが開かれデウスが彼女を迎えだした。 「どうしたの?」 「……先生がうるさい。逃げてきた」 「そう……」 短い返事でデウスは答える。元来、無口な彼女にとってそれ以上言うことはなかった。 さらにエレナも饒舌ではなく、沈黙を愛する人である。この二人が合流したところで 話に花が咲くわけも無かった。しばらくの沈黙が、二人に訪れた。 その沈黙を最初に打ち破ったのは、意外にもエレナの方からだった。 彼女は部屋の隅においてあったレコードを見つめながらある曲の名前を口にした。 「小フーガ……ト短調」 「え……?」 「そこにあるの……違う?」 「いえ……」 「聞かせて?」 「好きなの?」 「……」 そうデウスの問いに対し、エレナは沈黙で答えた。デウスがレコードを操作すると、程なくして曲が 緩やかに流れ始める。オルガンの冷涼感のあるその曲が部屋に満ちていく。 どこか荘厳で美しい音色が二人を包む。二人は、あくまでも無言でそれに聞き入っていた。 何故エレナがこの曲が好きなのかはわからないが、デウスとて別段嫌いというわけでもないだろう。 二人はしばらくの間無言だった。沈黙を好む者同士、どこか通ずるところがあったらしい。 曲が終り、新たなレコードがセットされる。しばらくして、また終り。また違うものをかける。 そんな繰り返しが延々と、デウスの部屋で行なわれた。その間、二人は一回も口を開かなかった。 デウスは趣味の編み物を、エレナは天井の隅の方を見つめていた。数時間は同じ体制だっただろう。 二人のちょっとした休日は僅かな雑音と、様々な楽器の音により過ぎていった……。
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/7938.html
このページはこちらに移転しました 羊をめぐる 作詞/カリバネム 作曲/かすてら 君に捨てられた 夢を食べながら二千里 ある日逃げられたハート 探してるフリーキー 全部これじゃなく いつかのどこかで 穏やかな光で 君を抱き寄せたなら 風に吹かれたサナギになって そんな塊から抜け出して たった一人だけヤドリギのように やがて帰る僕を待つ やっと見つけたよ 捜し求めてたストーリー 一つ解けたら 明かされたアシンメトリー わざとなくした言葉の裏側 潜り込む二人の旅に終わりは無くて 剥れて落ちたマドイの上で 今更宇宙を見つけ出す もうこれ以上何も失わない 夜を超えて追いかける 風に吹かれたサナギになって そんな塊から抜け出して たった一人だけヤドリギのように やがて帰る僕を待つ 剥れて落ちたマドイの上で 今更宇宙を見つけ出す もうこれ以上何も失わない 夜を超えて追いかける 音源 羊をめぐる 羊をめぐる(歌:emanon)